EPOのデメリット3

 

◆通院回数の増加・高額な費用

 

<増える通院>

ガイドラインによると、「EPOは、週3回(状態に合わせて週2回)投与すべきもの」とされています。EPOは注射液であり、基本的には獣医さんによって注射されます。

 

ということは、週に2〜3回も通院しなければならない、ということです。

ただでさえ弱っているネコを病院にしょっちゅう連れていかなければならない。もしそれが病院嫌いのコだったら…

大いに悩ましい点だと思います。費用よりも、副作用よりも、個人的にはこれが一番大きなネックだと思います。

 

また、高血圧などに注意するため、今後の投与計画を決めるため、こまめな血液検査が必要になります。

10%前半から始めた場合、なかなか30%までには達しない印象ですが、20%ぐらいあるところから始めると、予想外に早く上昇することもあります。ネコの食欲などにもよるかもしれません。

 

また、「実は腎性貧血でなかったところに、もっともっと赤血球を〜という指令が出て、あれよあれよと赤血球が増えた」という事態になる場合もあるかもしれません。となれば、どうしても検査や診察は避けられません。

 

飼い主さんによっては、あまりあることではありませんが自宅で自分で投与したり、往診してもらって注射したり、リンゲル液に前もって混ぜてもらって自分で投与する、という方法をとっている方もいます。

が、こういった方法を許可してくれる病院は、なかなかないようです。あったとしても検査は避けられませんから、通院もしくは往診が必要になります。

 

<EPOは高い!>

1回の注射代金は2000〜5000円程度という病院が多いようです。これを週に2〜3回。

1ヶ月以上も続ければ、お金はそれなりにかかります。

加えて検査費用が加わります。PCVもしくはHt(ヘマトクリット)だけをピンポイントで診てもらったり、○回投与したら検査、というふうに、獣医さんにあらかじめ相談して、投与計画、検査計画を練っておくといいと思います。